見出し画像

守るべき約束:P.G.C.D.のビジネスWay

先日公開した記事「2021年、干支で見た世情と、P.G.C.D.のあり方」で、P.G.C.D.が大切にしてきた約束(プロミス)について触れました。これは、お客様との約束であると同時に、僕たちが持つべき価値観、行動規範と密接に関係しています。

今回は、「P.G.C.D.のビジネスWay」と題し、これらのプロミスを守るために必要な、僕たちのあるべき姿をお伝えします。

P.G.C.D.のビジネスWay

2021年の幕開けとともに、僕たちはあらためて、P.G.C.D.の約束(プロミス)を掲げた。これらは裏返すと、P.G.C.D.社員へ対する行動規範、ビジネスWayの側面をもつ。なぜこの5つなのか、その背景をお伝えしたい。

画像2

P.G.C.D.の約束(プロミス)

・The best quality(最高品質であること)
・It must be innovative(革新的であること)
・It must be good value for money(価格に見合った価値を提供する)
・It must be challenging to existing alternatives(既存商品やサービスへの挑戦である)
・And it must add a sense of fun and waku waku(FUNとワクワクを創造する)

1.The best quality(最高品質であること)

企業がお客様を創造するために、まず重要なことは、最高品質をお届けすること。モノを作れば売れる時代が終わり、今は価値あるものでなければ選ばれない。最高品質を目指すことが必須条件と言えるだろう。

そのために妥協を許さない姿勢が求められる。希少で上質な素材を使えばいいわけではない。「これでいいや」と自ら限界を決めてもいけないということだ。お客様が喜ぶ姿を想像し、最高を追い求めた結果残ったものが、選ばれるブランドではないだろうか。

P.G.C.D.の一角に、「Next One」の言葉が掲げられている。これは、喜劇王チャップリンが言ったとされる名言だ。「あなたの最高傑作はどの作品ですか?」と聞かれたチャップリンは、「Next One(次回作だ)」と答えたと言われている。僕たちは常に、今以上を目指すよう求められている。

2.It must be innovative(革新的であること)

僕は常々、「コピー・アンド・ペーストは劣化だ」と、社内に伝えている。人はつい、過去の経験を頼って行動しがちだ。だが、付加価値を与えただけのコピー商品が、価値あるものだけが選ばれる時代に果たして売れるだろうか。マネをして、ラクをして作ったものでお客様が喜ぶはずがない。これは商品に限らず、日々の行動も当てはまる。「前回もそうだったから、今回も同じだろう」と安直に考えず、物事の理由、本質を考えるべきだ。

僕たちが作るプロダクトには、シャンプー・リンス・コンディショナーの役割を1つに集約したサボン・モーヴという石鹸がある。60代から70代の女性に人気の商品で、薬剤で頭皮を痛めることに抵抗がある方へおすすめだ。1回の洗髪でやさしく洗い上げるサボン・モーヴは、彼女たちをストレスから開放し、地球を水質汚染から救い続けている。これは革新的に挑み続けた結果にほかならない。

革新的なことへの挑戦は、ときに失敗も伴う。しかし、失敗を恐れて挑戦しないことはナンセンスだ。挑戦するから失敗した理由を知ることができる。では他の方法は? 少し時間をおいてみては? 様々な角度で挑戦を続ける姿勢が、次なる1歩につながるはずだ。

3.It must be good value for money (価格に見合った価値を提供する)

日本には過去、他国の人気製品をコピーし、安く売ることで、「Japan as No.1」と世界に知らしめた時期があった。だがその後、日本企業の競争力は衰えていった。「安いことは良いことだ」と価格を下げるほど、市場(マーケット)は縮小していく。市場規模は顧客数×単価で測ることを前提に考えると、人口減で顧客数が減るなか単価を下げれば、市場は縮小し成長しない。

P.G.C.D.の販促企画は、値下げを下の下として扱う。割引キャンペーンなど、小学生でも思いつく簡単な施策だ。プロダクトの価値に向き合い、挑戦し尽くしているならば、そのような発想には決して至らない。社員の成長を妨げる愚策とさえ思う。

安さで価格競争をすることも、価値に見合わない高値で売りつけることも間違っている。お客様が納得し、僕たちが事業として永続できる価格のバランスを追求しなくてはいけない。

4.It must be challenging to existing alternatives (既存商品やサービスへの挑戦である)

日本の「ファンデーション=女性のたしなみ」とする偏った文化に、僕たちは「ノーファンデーション」という対立思想をもって、慣習に挑戦し続けている。

P.G.C.D.の社員はファンデーションをつけないルールがある。これは、20代前半の若々しい肌を持つ新入社員でさえ大きなハードルらしい。また、60代のお客様がサロンで洗顔体験をされたあとに、「今日、ノーファンデーションで帰れるかも!」と、自信に満ち溢れた表情でお話される姿を見ると、年齢に関係なく刷り込まれた“当たりまえ”から、女性を開放したいと改めて思う。もし、「女性は化粧をするべき」と海外で言おうものなら、人権侵害で訴えられるだろう。この悪しき慣習からパラダイムシフトを起こしたい。

慣習が苦しめるのは人だけではない。化粧品のゴミや排水が、地球を苦しめている。気づかぬうちに犠牲となるものを救うには、これまでの当たりまえを疑い、本質的な価値創造に挑戦することだ。

5.And it must add a sense of fun and waku waku (FUNとワクワクを創造する)

先に挙げた4つは全て、自己満足であってはならない。企業がどんな努力をしても、お客様に認められなければ存在しないものと同じだ。僕たちの商品、サービスが人を楽しませ、お客様(ファン)を生み出す存在であるからこそ、先の4つの約束に意味がある。

僕たちは商品開発に限らず、企業活動すべてに対し「相手がワクワクするか?」と疑問を投げかけている。僕たちがすることは余すことなく、お客様と共感しファンを増やすことに注がれなくてはいけない。

これらは社員に対して、日頃から求める姿勢だ。例えば社員がメールを書く時、伝わる文面か? お客様をワクワクさせ、興味をもっていただける内容か? と考える。社員の「自分を超える努力」が、選ばれるブランドか否かを大きく左右する。

商品開発、広告クリエイティブ、人事などのバックオフィスまで、常に、お客様と結ばれた約束は守られなくてはならない。今日の仕事は本当に最高品質だろうか。 自他ともに認められる成果を生み出せたか。僕たちは挑戦し続ける。

画像2

聞き手:栃尾江美
構成協力:ふじねまゆこ

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!