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僕たちが伝えたい、美しく生きる時間とは

世の中はたくさんのスキンケアアイテムで溢れています。一人が使うアイテム数は増え続けており、長時間かけてメイクを施したお肌から、簡単に汚れを落とすことができるようになりました。現代人は美しさを作るために、ものすごく時間をかけています。

僕たちは美しさを“作る”よりも、美しく“生きる”に対して時間を割くべきだと考えます。その信念から研究を重ねて生み出されたプロダクトが、「洗う」と「潤す」の2ステップに凝縮したP.G.C.D.です。

今回は、サロンで僕からお客様にお話しさせていただいている「美しさ」の哲学をnoteでもお伝えしたいと思います。世の中の様々な情報に戸惑い、自らが本来持っている美を見失ってしまった方へ届くように。

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Simple is Innovation シンプルで洗練された生き方に時間をかけよう

スキンケアというジャンルは、毎年たくさんの商品が生まれている。女性1人当たりが使う化粧品の数は年々増え続け、2018年には一人あたり6.8個も使うというデータがある。技術が進歩し、様々な研究開発がされているにも関わらず、アイテム数が増えているのはなぜだろう。

世界を見渡せば、消費するものより廃棄するもののほうが多い。それによるさまざまな環境問題があると知りながら、なぜ化粧品は増えているのだろうか。新しいものを生み出すことだけがイノベーションではない。物事をシンプルにすることもイノベーションだということを、「Simple is Innovation」のコピーとともに、P.G.C.D.を通じて伝え続けている。これは、先日noteで公開したSimple is innovation. With true simplicity?(前編・後編)でお伝えしたとおりだ。

Simple is innovation. With true simplicity?(前編)

Simple is innovation. With true simplicity? (後編)

P.G.C.D.はスキンケアを「洗う」「潤す」の2ステップに凝縮している。
人間の皮膚にはそもそも、修復機能、保湿機能、排出機能を持った多機能な器官だ。しかし、唯一できないことは、排出された汚れを落とすこと。汚れを落とすことは本来、スキンケアにとって最も重要なファーストステップだと思う。僕たちは「洗う」ことが美の最大公約数だと考え、泡にたどり着いた。

最高の泡は石鹸でしかできない。液体からワンプッシュで泡ができるスキンケアアイテムがあるが、それには泡の形状を維持するための不要な成分などが含まれている。一方、石鹸は水分量が少ないプロダクトであるがゆえに、不要なものを入れる余地がない。加えて、1000年以上前から作られているプロダクトだから、とても自然に近いものだ。そこから研究を重ねてできあがった世界最高の石鹸がP.G.C.D.だと自負している。

シンプルで自然な形のスキンケアで、肌そのものを愛そう。そうすることで、その人が自分らしく美しく生きるための時間が増えていくと思う。

あなた自身が持つ美しさを、愛してほしい

こちらの写真をご覧いただきたい。この写真を見て、どんな印象を持つだろう。

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海外の方はこの写真を見て「Healthy(ヘルシー)だ」と言う。

日本人が“ヘルシー”というキーワードを聞くと、色とりどりの野菜や、オーガニックオイルといったものをイメージされるのではないだろうか。海外の方の印象は、日本人の思い描く文脈と違う。この写真をよく見れば、女性たちは肩の大きい人もいれば、線の細い人もいる。肌の色もそれぞれ違う。

海外の方が言う「Healthy」は、僕たちの「Love your own beauty. あなたの美しさを愛しましょう」というメッセージと近しい。あなたの持つ美しさを最大限輝かせましょう、というメッセージが込められていると思う。

隣にいる誰かと比較して、相対的な美しさを目指すのではない。「あの人のように美しくなりたい。自分はあの人よりも美しくない」と、悲しい顔を化粧で隠すこともない。それぞれが自分の美しさに自信を持ち、多様性を認め、笑顔で並ぶ姿こそ、美しく生きる人の在り方ではないだろうか。

美しさを愛するひとは、美しい

お客様に、いつからファンデーションを使い始めたか聞くと、ほとんどの方は覚えていないとおっしゃる。誰かから勧められて、いつのまにか外せないものになってしまっていたと。

しかし、化粧品会社と広告代理店が50年足らずで作った美意識は、1000年以上前から受け継がれている日本の美とはまったく違うものだ。鏡面のようになめらかに“作られた”肌は、仮面のようで中身が無い。

美しい人は所作、言葉遣い、気配り、思想、笑顔、すべてが総合的に美しく、周囲も憧れ、見惚れるほどだ。年齢を重ね、ご本人が気にしているネガティブなことはあるかもしれないが、それは美しさと全く関係のないこと。

先日開催した、お客様を招待した京都でのお茶会では、手伝いのために社員が同席してくれた。その社員も、参加されたお客様の姿に憧れを持ち、「あの人のようになりたい」と話していた。

しかし当のお客様は、社員に対して「あなた、ほんとうにきれいね」「すてきね」と褒めてくださる。僕たちの会社に対しても「本当に素晴らしい会社ね」と言ってくださる。僕たちや、和尚に対する言葉遣い、こころ配り、作法といった、外見ではない美しさに、僕たちはたくさんのことを学び、背筋を正して向き合い続けなければいけないと思う。

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聞き手:栃尾江美
構成協力:ふじねまゆこ



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